【個体群生態学 population ecology】
コンティンジェンシー理論においては組織の環境への適合が唱えられていたが、個体群生態学モデルでは個別の企業(組織)の環境への適応力には限界があり、そこに自ずと淘汰の作用が働くとされている。つまり、環境に適合できる企業は市場で生き残ることが出来るが、環境に適合できない企業は市場からの撤退を余儀なくされる。また、環境に適合する新たな組織を持つ企業が出てきた場合には、旧来の組織を持つ企業の生存がおびやかされ、環境に適合しうる条件を備えた企業だけが生き残っていく。このような淘汰のプロセスを繰り返すことで、マクロ的に企業全体を見た場合、結果として環境に適合していくという考え方。