【自己査定 self assessment】
銀行などの金融機関が金融庁の金融検査マニュアルに基づき、融資先(債務者)の健全性を評価する行為を指す。債務者は「正常先」「要注意先」「要管理先(要注意先の一部)「破綻懸念先」「実質破綻先」「破綻先」に区別される。正常先から要管理先までの債権については、債権額に一定の割合を掛けた額を一般貸倒償却引当金に計上する。破綻懸念先以下については担保等で保全されていない債権の一定割合(実質破綻先、破綻先については全額)を個別貸倒償却引当金に計上する。これは損益計算書上では費用だが、税務上は債務者が倒産しなければ損失として処理できない。