【終身雇用制度 lifetime employment】
新卒採用で入社した企業で定年まで雇用され続ける慣行。メリットは ①企業への帰属意識が高まる、②当該企業において必要な職業能力を形成しやすい、③ノウハウや技術などが内部で蓄積されやすいなどである。反面、①従業員が安住してしまうことによる弊害、②経営環境に応じて機動的に人材の代謝を図れない、③人件費の固定化を招きやすいなどがデメリットと指摘されている。バブル崩壊後、希望退職制度や早期退職優遇制度など人材の途中退出を促進するプログラムが導入されたり、中途採用・中途退社が増加するなど、近年では労使双方から従来の終身雇用が必ずしも支持されなくなってきている。→年功序列賃金