【 労働分配率 labor' relative share 】
付加価値に占める人権費の割合。企業が生み出した付加価値は、人件費、賃貸料、租税公課、利益等に分配されていく。付加価値のうちのどの程度を人件費に回しているかを見る指標が労働分配率である。一般的に、同業他社や自社の過年度と比較において、労働分配率が高い場合は、人件費や投資に付加価値を回す余力がない状態を示し、設備や事業への投資が行われないことで将来へ成長を削ぎ、付加価値の低下を招く可能性もある。労働分配率が低い場合は、人件費、投資余力があるとされているが、そもそもの賃金水準が低い場合においては、人件費への還元を適切に行わないと社内の活力を削ぐ可能性もある。